さらに仕入れに熱中し、ヨーロッパでセールが
行われる時期(1月と7月)には必ず渡航。
会社の有給休暇をフルに活用して、年に2回、
1回につき5日程、仕入れ旅行に行っていた。
当然、ブランドブームに乗って、他の出品者も
大量に、ブランド品を出品してくる。
当然なら、他の出品者と「差別化」するために
ヒネリを入れることも必要。
そこで、セール品に「ヨーロッパセール情報」という
冊子をつけるようにしてみた。
今で言うなら、クロスセルという感じか?
結果・・・
9000円ほどで買った手袋が4万円に。
25000円で買ったバッグは6万円に。
冊子をつけただけでなく、文面の工夫や、その
文章の装飾にも工夫を凝らし・・・
自分の「しかけ」が落札金額に反映されるのを見て
手応えを感じ、
【商売って楽しい!】
と実感できるようになった。
さて・・・
ブランド品もブームが加熱してくると、仕入れも
難しくなってくる。
さらに一工夫が欲しい。
そこで、僕は思い切った行動(今からみれば小さな
ことだが)に出た。
情報を単体で出品しようと考えた。
当時は、オークションで情報・ノウハウという
「無形」のものを販売していた人はいなかった。
そういう中、果たしてコンテンツが売れるだろうか?
そもそも、そういう「行為」が許されるのだろうか?
この2つの不安がつきまとった。
前例のない出品形態であり、何が起こるか分からない。
ただ・・・
迷っていても、まさに「何も始まらない」。
2002年8月、「レアなブランド品を買う秘訣」
というノウハウをオークションに出品した。(つづく)